リトルガッツ(イシュー)

by

NANA SOEDA

2020 2/18-2/29 

BAFで開催されたNEWEN(ニューん)にも参加した添田は東京の美大でアニメーションを 学び、英国のセントラル・セント・マーチンズでさらに多様な表現方法を学びました。 この展覧会では100枚にも及ぶA3のペーパーペインティングや、添田の真骨頂であるアニメー ション、そしてペインティング、立体作品まで彼女の怒りや悲しみを表現全てを展示しました。

 

街中で見かける名前のないマスコットや有名キャラクターのまがい物など、軽くみられがちなモ チーフの表情を怒らせることで、性別や人種から生まれる社会的格差や身勝手に作られた人間の ルールへの疑問。 個の主張や行動の源となるのは「怒り/悲しみ」だと思う。世の中に定着された「こうあるべき ルール」に不満を感じることが、変化を嫌がる社会に⻭向いマジョリティの意識を変えるきっか けを作る。 私たちには怒る権利と義務がある。先代の人々が自身の自由のために社会に怒り主張してきたよ うに、また私たちも未来の子供たちのために、怒り、立ち上がり「当たり前」を変えていく必要 がある。未だ蔓延する無自覚な差別や格差を問題<イシュー>と捉え、小さい勇気<リトルガッ ツ>を表現に変え、私はあなたたちと生まれ持った権利を主張したい。 そんな本来目を伏せたくなるようなネガティブな感情を持ちをアートというフィルターを通すこ とによって多くの人と共有することによって少しでも世界とつながることができればそれは私は 素敵なことだと思う。

​ーNANA SOEDA

1994年生まれ。東京都出身。東京造形大学・英国セントラルセントマーティンズ中退。

東京でアニメーション学びその後英国の名門美術大学でペインティングを学んだ添田が描くどことなく不穏な空気を感じるユーモアあふれるキャラクターは、現代社会で心身を疲弊している人類の怒りや悲しみを代弁し、時に共に涙し、時に癒しを与えてくれる存在です。
大量のデッサンの中からモチーフを決め、あくまでも感情的に描かれるペインティングからは彼女自身のパワーをありありと感じることできます。ストレートにネガティブな感情を表現するのではなく日頃慣れ親しんだキャラクター的ビジュアルを経由することで愛らしいペインティングやアニメーションに変貌します。
アジアにあるおもちゃや看板から影響を受け「チープ」らしさを愛おしく感じながら、様々な理不尽な事柄に憤りや悲しみを感じそれらをテーマに平面作品やアニメーションを制作している添田は”怒りは尽きない”と語っています。